ゲン担ぎは「一張羅の時計を着けること」「とにかく休むこと」
今週のお題「ゲン担ぎ」
何か失敗出来ないことがある場合のテクニックを私は二つ持っている。純粋なゲン担ぎが一つだ。もう一つはゲン担ぎというよりパフォーマンスを最大にするための手段みたいなものか。
一つ目は・・・
「その時だけ着ける高級時計がある」
私は一年目記念に時計を買うのが好きである。始めてアルバイトをしたときは、その給料でセイコーの時計を買った。
大学を卒業し企業に就職してからは、初の満額ボーナス時(冬ボーナス)に高級時計を買った。ボーナスだけじゃ足りずに貯金もはたいたくらいだ。この時計は半年くらいずっと色んな時計を見続けて、調べ続けて、最終益に選びに選んだ一張羅だ。(布じゃないけど)
セイコーの時計は普段使い用だが、就職ご自分祝いは「高過ぎでビビって普段は使えない」のである。
ちなみに持っているのは上記のロレックスデイトナではない・・・これは高すぎて買えない。
自分一張羅の時計は使わずにたまに磨いているだけのため、買ってから10年以上経った今もピカピカだったりする。その時計を着ける瞬間は大切なイベントの時だけなのだ。
大事なプレゼンの際・・・
重要な交渉ごとのとき・・・
大切な試験の時・・・
結婚する際に向こうの両親に挨拶する際・・・
結婚式本番・・・
友人の結婚式・・・
親戚の葬式・・・
時計はピカピカだが、ほんの少しだけ傷がある。いくつもの大切な機会に着けて、ほんの少しだけ付いてしまった傷。それは傷のようにも見えるし、一つ一つの出来事を経てきた歴史にも思えたりする。
ちなみに高級時計の使い勝手は最悪だ(笑)
まず長袖を着ていないときはどこかにぶつけるんじゃないかと気が気じゃない。機械式のため時計自体が大変重い。
時間はそこまで正確じゃないし、チャックに当たったりするのを恐れてカバンに左手は突っ込めない。普段から着けてないから時間の針の感じも見慣れない(笑)
買った当初はその値段を誰かに言うと間違いなくバカ呼ばわりされるその時計。だけど、大切な瞬間に、その瞬間にしか着けないその時計があると、流れる時間がその時計と共にあるような気がしてくるのだ。
それは一つのゲン担ぎになっている。大事だ、と思う時にその時計は出動するのだ。
ゲン担ぎではないが、大切なときに意識することがある。
それは・・・
「とにかく休むこと」
就職してガッツリ仕事をするまでは睡眠をナメていた。休息をナメていたのだ。別に寝なくて大丈夫だし?あー忙しい忙しい・・・という感じに近い。大学生が陥りがちな罠である。
本当はやらないとならないことは無く、別に全然忙しくはない。
学生時代はアルバイト、飲み会、読書、ネットゲーム、ネットサーフィン、一人カラオケに旅行・・・と遊びに夢中だった。バーバリーのコートを持っていて、来月まで予定がいっぱいの先輩がいて、その先輩はいっも忙しい忙しい言っていた。その先輩が妙にオシャレだったからか、なんかそういう引っ張りダコ感をカッコいいと思ってしまって、なんとなく真似てしまったのだ。
友人「週末暇?飲みいこうぜ?」
私「すまん、ちょっと忙しくてね。バイトに別の飲み会にバイトにゲーセンにバイトでドン!・・・」
友人「そうかまたな」
そんな忙しい風が良いと思ってしまう、わけわからない価値観だったのだ。
学生時代はそれでよかった。いつでも緩くやっていけた。だが、就職してからは「本当にパフォーマンスが必要な場面」というのが増えてくる。圧倒的仕事量を他部門や社外と折衝しながら進めていく場面。そういったときに疲労があると、頭が回らないのだ。
反対に、すさまじく疲れたから今日は寝る!と決め込んで早寝し、10時間クラスで睡眠を取れた翌日のパフォーマンスは凄い。まず仕事について前向きだ。嫌で仕方がなくて逃げて逃げまくって暖めた仕事は、今日なら手を付けることが出来そうだ・・・という気分になる。
取引先と話していても、頭が回転して「こうすれば楽なんじゃないか」というプランも浮かぶし、雄弁になる。
栄養ドリンクをそこにブチ込むとブースト効果が、能率はもはや2倍を超える・・・
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仕事というのは不思議なもので、その仕事を終える手順は本当に無数だ。結果が同じでもプロセスが違うなんてのは何種類でも存在し、100分の1の労力でその仕事を終えられるなんてこともあったりする。
やれ、と言われた仕事をやらないのが実は最善、上司を説得するのが最速、なんてことも本当に多い。
そういう本当に睡眠を取ったときの、前向き度、パフォーマンスを知っているだけに、大事な場面ではこれを絶対に死守するのだ。
例えば、会社のイベントで数百人を前にプレゼンをする機会があるとする。
その前の準備は当然忙しい。そんな中で色んな物事を犠牲にしても睡眠・休息を取っておけば下記の変化が現れる。
・大人数前のプレゼンに緊張は付き物だが、ある程度前向きなれるので「やってやれないことはない」という気持ちを保てる。
・頭の回転が保てるため、発表時噛みにくい。
・頭の回転が保てるため、文章の脈絡がきちんとなる。
・プレッシャーの中でも体温が下がりすぎない。
・胃腸の調子が悪くなりにくい。
正直なところ、疲労がある場合とない場合、まったくプレッシャーに対する考え方も当日のパフォーマンスも別物になると言っていい。寝られなくても「とにかく休むこと」は絶対的に能力値を上げる秘訣と私は思っているので、これはゲン担ぎというと語弊があるかもしれないが、大事なことの前には必ず行っておくことの一つである。
選びに選んだ高級時計、そして十分な休息を取る。
これで事に臨めばきっとうまくいく。それが私のゲン担ぎ。
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以上