才能を拾い出す世の中の仕組みは国力に繋がるかもしれない
みんながみんな、持ちうる力をきちんと発揮して生きているのだろうか。
たぶんそうではないだろうと私は思っている。
それが出来る仕組みは全体を幸せにするのではないかと思う。
例えば陸上では・・・
学生時代、短距離が得意な人と長距離が得意な人、あるいは万能な人、全部ダメな人がいたと思う。
短距離が得意な人は、なにかをする上で短期間に集中して一つのことを行うことに長けているかもしない。
長距離が得意な人は、長期間に渡り続けていく仕事に長けているかもしれない。
万能な人はどちらのやり方も出来る。しかし特化するとスペシャリストになれないかもしれない。
どちらも得意でない人は、芸術などの少し違う分野で才能を発揮できるかもしれない。
例えば、親が野球が好きなため、野球部に入った子供がいたとする。
本当に野球に才能があるのか、あるいはジャンプ力があってバレーボールが向いているとか、全体を広く見る目が強かったり判断力に優れていて、サッカーが向いているかもしれない。
仕事で研究を任されている人がいたとする。
その人は研究は出来るが、実は経理のほうが向いているかもしれない。
では購買をやっている私がいる。
昔から得意だったのは短距離走だ。
続けることは得意ではない。一瞬のアタックにすべてをかけるのが好きなのかもしれない。
奇抜なことがしたいし、だらけるのが好きだ。
今の仕事は好きではない。
向いていることをやると、人はそんなに悪い気がしないと思う。少なくとも苦手な人よりは楽々成果を上げるし、苦痛は少ないはずだ。
成果が上がればそれだけで楽しいものである。
50メートル走なんかは、どんなに頑張っても6秒台が出ない人もいる。
これはもっとも単純な才能の例だ。
ほかには・・・
沢山の業務を並行でさばける人がいる。
一つの業務に特化すると圧倒的なパフォーマンスを出す人がいる。
コミュニケーションに長けている人がいる。
データ分析に長けている人がいる。
会社は本当に適材適所が出来ているか・・・
この言葉は現役社会人に問うたら、間違いなくこの回答がくると思っている。
「出来ていない」
そしてこう続く
「サラリーマンだから従うしかない」と。
こんな残念な状況だが、しかし自分で向いていることを探すには世の中にある仕事は多すぎる。
そして今のご時世でも、チャレンジしまくれる環境は存在していない。転職歴が多ければ、基本的には採用を避けられてしまう。
だから向いていない環境で働き続けている人は本当に多いはず。
なんというか、向いている仕事なんかをうまくマッチング出来る仕組みがあれば、もう少しみんなが幸せに仕事が出来るような気がしている。
みんなが少しだけストレスなく仕事が出来れば、それは総量として、凄まじい勢いで世の中を良くするような気がしてならない。
それはビジネスになりうるような気がしている。
以上