【髪型】癖毛は結局アリミノ黒【フリーズキープ】での対策に落ち着いたのだった
今週のお題「髪型」
私は癖毛である。酷すぎるというレベルではないが、放っておいて何とかなるというような軽さでもない。
オシャレに多少なりとも関心が出始める中学生くらいから癖毛に悩まされてきた。
なお、両親とも癖毛でもはやそういう家系である。
中高の頃は髪の毛がクルクルしてしまう雨が憂鬱で仕方なかったし、体育で汗をかいたり、水泳なんて嫌で仕方なかった。
中学生から高校にかけてはビジュアル系バンド、というか、GLAY、ラルクが全盛期であんな髪型に憧れたりもしたものだ。
中高は無駄に髪を伸ばそうとして大失敗していたが、20代になって短めにしつつ、とあるワックスを使うことでまさに劇的とも言える改善が出来た。
私にとっての神(髪だけにね)はアリミノフリーズワックスだった。
今はアリミノのピース、フリーズキープワックスと呼ばれるものである。
それまで使ってきたワックス、ジェル、スプレー、ムースは「もともとの髪型を固定」する概念だったように思える。
そして昔からあるワックス、ジェル、スプレー、ムースなど、癖毛にはまったく勝てなく、髪を乾かしてセットするまでは良いものの、小雨でも降ろうものならば、余裕で髪がくるくるし、制御が効かなくなる。
小雨でも霧でも、温泉の湯気でもダメになってしまうくらい効果がない。
そんなレベルである。
また、癖毛どうこういっているプロカリテなんかも試してみたものの、全く効果はなかった。
しかし短髪+アリミノフリーズは別格だった。
正直ほかの整髪剤とは次元が違うと言える。
癖毛も短めなら形に出来るという可能性を感じた初めての物だった。
これに出会ったのは美容室である。
バイトをし、お金に少し余裕が出来たとき、1000円カットから美容室カットに切り替えたときだ。
それまではシャレオツにビビり美容室には行ったことがなかった。
私はこうオーダーした。
「髪が伸びてきて、癖が出て膨らむので何とかなりますか?」と。
そしてシャレオツなオニイサンがニッコリと笑い「短めでも良いですか?」と言った。
あえて美容室に行ったので、もちろんYesと答える。
そしてカットは始まる。
どういうわけかカット中を見るのは気まずいと私は思ってしまう。だから切っているところはいつもあまり見ないようにしている。
オニイサンはサクサクとカットしていく。
今までは近場の床屋か1000円カットだ。それとは切られてるときの感覚がちょっと違うような気がした。
そして出来上がる。
カット自体も明らかにうまかったのだが、私が衝撃を受けたのはその後だったのだ。
最後にこういわれた。
「ワックスでセットしていきますか?」と。
私は癖毛ゆえにブラシ付きドライヤーで癖を伸ばしながら乾かすことしかしてこなかったので、ワックスを使ったセットのことを良く知らなかった。
言われるがままに「はい、お願いします」と答えた。
サッとオニイサンは黒い四角いワックスを取り出す。
1~2センチ分を手に取り、それを手に伸ばし、髪のゴミを払うような動作で、表面に塗っていく。
後ろから始まり、登頂、前髪で仕上げだ。
びっくりした。
いままでと全然違うじゃないか。
なんというか立体的だった。
ぴっちり分けず緩い流れ、そして高さがある。
オニイサン「こんな感じでどうですか?」
私「良い感じです」
オニイサン「はねやすい横をかなりすいて、もみあげは薄くして、前髪は動かしやすいようにしておきました」
ちょっと髪に触ってみると・・
なんだこれ、ボンドみたいに堅い。
ガチガチに固まってるのだ。
思わず私はこう聞いた。
「え、なに塗ったんですか?」
癖毛対策でワックスもジェルもムースも全部試したつもりだったのでびっくりしたのだ。
オニイサンはこう言った。
「髪が固めで横に膨らんでしまうときはこれいいんですよ」と。
見せたのはアリミノフリーズワックスだ。
続けてオニイサンはこう言った。
「私も結構癖があるので、雨の日はこれです。めちゃくちゃハードです」と。
髪もそこそこ長めでふんわりとしつつオシャレだが確かにパーマというより癖毛をコントロールした風。
私は「ヘー」としか言わなかったと思う。
それは関心してそれしかでなかった言葉。
そして支払いのとき、うまいことレジ横にはアリミノフリーズワックスが置いてあった。
これは買うしかないだろ・・と思いつつ、安くはないそのワックスを購入した。
ディスカウントではないので1000円以上はした。
そこからは何年もこのワックスを使っている。
使い方はかなりきっちりと髪をドライヤーで乾かし、手にワックスをすごく薄く伸ばし、頭の後ろにゴミを払うように何回か薄くつける。
次に頭頂、横に払うようにつけ、前髪を整える。
少し髪が伸びてきたら、柔らかいワックスと混ぜて使うことにしている。
雨が降ってもかなり持ちこたえるし、髪が伸びてなければ、再度調整が効くくらい、圧倒的なパフォーマンスを誇る。
その後私はその美容室に通い続けた。
ロードバイクとラーメンが好きな店長と、登山と街歩きとラーメンが好きなオニイサンとは話も楽しかった。
10年くらい通った。
そして転機が来る。
結婚して引っ越して、美容室がかなり遠くなったのだ。
引っ越してすぐの頃は、実家に荷物を取りに行ったり、結婚式の調整があって、地元に戻ることも多々あり、そのタイミングで髪を切りに行っていた。
数ヶ月後、式があることは美容室オニイサンにも知らせていたので、こんなことを言われる。
オニイサン「まだ式直前のカットじゃないですよね?そのときは超気合い入れますので」
そして式が近づく。
だが、その当時仕事や式準備でものすごい多忙になってしまい、実家近くに戻って髪を切る時間をどうしても捻出出来なかった。
カットと往復時間で軽く半日潰れてしまうからだ。
そして泣く泣く、近場で髪を切ってしまった。
なんとなくこれが気がかりで気まずくなってしまい、その美容室にはそれから行けていない。
勢いでブログを書いたら思わぬ脱線で、心残りの話になってしまったが、ふらっと訪れたらどんな反応をされるか、やはり気になる・・・
しかし「気まずい」ってなんなんだろう。
以上