左手で箸を使うのをメガマスターした結果
私はここ2年近く、左手で物事をこなす練習をしてきた。
これは血のにじむような特訓で、朝起きたら左手で目をこすり、夜起きたら左手で目をこするくらいの鍛錬を重ねてきたのだ。
・・・なんてくだらないことを書いては見たものの実は「ポテトチップス」「体に悪い食べ物」がメインの練習相手だった。本当に直近はこれくらいしか集中して練習していない。
2016年夏に左手箸に目覚めてからしばらくは、毎食ちょっとだけ左手箸で食べる、なんてことをやりつつ、日常の右手でも左手でも大差ない動作を左手でやるようにしてきた。
こんなガラスの箸ならば練習台として最強と思う。
最初は箸でチーズの1cm角のブロックをつまむことから始めた。
料理の菜箸を左手でやってみることにした。
マウスは左手で操作するようにした。
うちわは左手で扇ぐ。
リモコンも左手・・・スマホも左手・・・・スプーンも左手・・・・
食べやすい料理はやっぱり左手を使ったりする。
右手と左手に箸を持って「連食い!」なんて、一つしかない口をいじめたりもした。
こんなことをして、私の口は私の両手を酷く恨んでいることだろう・・・
そうしていくと、少しずつ変化が現れた。
左手箸も結構上手になっているため、飲み会で左手で食べていてもこう言われるのだ。
同僚「あれ?左利きだったっけ?」
私「(フフン)どちらでも食べられますがナニカ?」
私「なにか????(フフン)」
同僚「あ・・・あそう。ハハハ・・・」
もはやこんな感じだ。
そしてこうなる。
同僚「なんで左手で食べられるの?」
私「ダイエットでもしようと思って。左手で食べたら食べるスピードが遅くなって、食べるのも面倒になるしね」
私「でも左手メガマスターになったので、食べる速度も遜色なくなってしまったのです」
同僚「・・・」
上司「・・・」
私「(唐揚げ)ハフッハフッ」
最初の数か月は左手操作の困難さと、あまりの面白さに「なんでも左手置き換え」をしていたが、ここ1年なんかはポテトチップスは体に悪いから、困難な食べ方をすべき、なんて考えつつ左手箸をしていた。
ちょこちょこやっているうちに、もはや右手と遜色ないレベルに到達してしまった。成長とは恐るべき物。
左手の箸で魚の骨すら取れるのだ。
レフトハンドチョップスティックはヤブカラスティックにフィッシュのボーンをゲットするのだ。
ちなみに実際のところ、左手の使用により日常で明らかにスピード感を増すことができたのは2点だけ。
①左手マウス
②左手スマホ
これらは明らかに効率が変わる。
そのほかは・・・・趣味の範疇だと思う。左手も使えたらいいけど、精密な動作を身につけたからと言って、圧倒的な何かは無い。
左手マウスだけは本当に圧倒的だけだけどね。
こういうマウスを左手にはめながら、右手メインキーボードはとてつもない効率を叩き出す。
そうして、左手で箸を使うのを完全マスターしたら・・・
「柿の種を左手箸で一袋全部食えるようになった」
魔人「柿の種??そんなちっこい袋の食べたってそんなん余裕でしょ」
魔人ならばこんなことを言ってくるだろう。
しかし・・・・しかしだ。
私の食べている柿の種はサイズが違う!!!
なんと100gである。
正直右手の箸であろうと、これを食べるのもかなりめんどくさい。
これを左手箸をメガマスターした私はすんなりと食べることが出来るのだ。
更に高等テクである「ダブル食い」も出来る。
箸で二つの柿の種を同時につまむのだ。
ダブル食い・・これは右手でも楽ではない。しかしメガマスターした左手ならばそれも可能になる。
ばっちこい!右手骨折!!
骨折すれば会社を休むことが出来る!!!
次はこいつを左手で完全制覇してみせる・・・