「決める」ということ
いろんな人にとって「決める」ということは極端に難しい。
空いているバスで自分が座る座席を決めるのに4回くらい躊躇する人を見て、そう思ってしまった。
最近思うことは、決めるに当たって入念な調査が出来る分、自分の意見でなくネットの情報を決め手にしていることが多いのでは、ということだ。
食べログなんかが最たるもので、情報を食っているなんて言われたりもする。
たぶん入念に調査して決めていけばいくほどに、自分の意志で決めることが出来なくなるだろう。
責任を持ちたくないし、自分の実力で決めたことを失敗すると自分の能力の否定になるからだ。
だから調べて調べて失敗しないようにするし、それで失敗してしまったとしても調べた結果の集合であり、自分の実力でない、と言うことも出来る。
世の中の情報が間違っているのだ、と。
私も何かを買う前に入念に調べてしまいがちだが、本質を瞬間的に見抜いて、一瞬で精度高くどうするか決められるようになりたい。
実際それが出来るようになるには、決めて、決めて、決めまくればいいのだろう。
一人ツーリングや一人海外旅行をしているうちにどうするか「決める」という機会には恵まれたが、社会人というかサラリーマンは平社員=「決めるな」という社会であるため、その能力は鈍ってしまった気がする。
バスで席を決めることまで迷うようには少なくともなりたくないと思った。
以上