久しぶりに松屋で牛丼を食べて思ったこと
社会人になってから松屋に行く機会がだんだんと減り、ここ5年くらいは行ってないような気がしている。
浪人から大学生時代は本当に松屋にはお世話になったのだが、大学卒業以降はラーメン派になってしまったのだ。
つい先日、なにかの記事で紅しょうがたっぷりの牛丼を見て、それが食べたくて仕方がない、と思っていたところに現れるは松屋。仕事の外出先+時間は午後1時過ぎ。
最高のタイミングだ。誰が入らずにいられるのだろうか・・・・
ま、まさか私を罠にはめようと待っていたのか!?
ということで迷うことなく入ったのだ。
ひさびさなので店内を見渡してみる。卓上の調味料の豊富さは変わっていない。ドレッシングから定食向けのタレもある。
紅しょうがの容器も相変わらずな形。変わっていない。
が、あれ・・・豚丼がない?ない・・・。最安値の豚丼無い・・・
これはちょっとショックだった。
昔BSE問題があり、そこで牛の調達が滞ったのか、一斉に牛丼屋は豚丼を始めた。これが最安値でそれなりのボリュームがあったので、何回も食べた。むしろ私の青春の味は牛丼よりも豚丼だったりするのだ。
が、ここは一つ高級な牛丼に行けるチャンスとも見た。
プレミアム牛丼は380円。
以前は豚丼で300円を切っていたような気がするので、これもインフレの影響か、と思った。
ちなみに「プレミアム」か。もっと安いのはないのだろうか・・・とプレミアムじゃない牛丼を探したがそれはなかった。
なんということか普通の牛丼は存在しなくなってしまったのか。
そして券売機には進化も発見した。
なんとSuicaで支払いが出来るようになっていた!
こうなるとレジスピードの効率化が違いすぎて、吉野家は相当苦戦するのだろう。
食券を買って、1~2分待つ。
プレミアム牛丼が来る。
プレミアム牛丼には、「黒胡麻七味」という小さな木箱が付いている。
ほぅ・・・と思いながら、まずはそれは使わず、そのままの牛丼を食べてみる。
久しぶりに食べた牛丼はうまかった。味は変わらないような気もするし、肉の厚みと柔らかさは昔より上がったような気もする。
これは「プレミアム」の力なのだろうか。
次に黒胡麻七味をかける。
本当に黒っぽい七味唐辛子。
・・・旨すぎる。
これは秀逸な出来だった。ゴマの香ばしさを入れつつ、七味の辛さ、香りもある。
これがあるだけで、またもや吉野家は苦戦するだろう。
というか黒胡麻七味は普通に売り出したら、そこそこの売上になるくらいウマイ。
・・・そして念のため検索したら売っていた。
牛丼を3分の1ほど食べ、食べ終わったその穴に紅しょうがを投入していく。
もう社会人なので量はほどほどだ。
そして紅しょうがを肉で包み・・・食べるッ!
さらに追い討ちで米を仕掛けるッ!!
まさに食べたかった味だ。多めの紅しょうがが鋭く主張しながら、牛の脂で締める感じだ。非常に米に合う。どんどん米を口に運びたくなる。
だが一つ気になった。
紅しょうがこんなにしょっぱかったっけ?と。昔は紅しょうがにここまでのしょっぱさは感じなかった。だから割と大量に乗せて食べていた。
今の塩分濃度だと、そう大量に食べられないレベルだ。
これはコストカットのためなのだろうか。
あるいは私はめっきり外食の頻度が減ったので、舌が外食の塩分に弱くなったのだろうか。
そして味噌汁を飲む。
うむ。しょっぱい。
昔は松屋の味噌汁は薄いイメージしかなかったが、やや塩分濃いめ、しかし、ダシがきちんと入っていることがわかる味だった。
ほんだし系統の味だ。
味噌汁はややしょっぱいが、昔より美味しくなった気がした。