30代が何かしらで日常を楽しくしようと必死なブログ

これまでやってきたことのまとめ。これからやることを決めたり、経過を記入するブログ。

とんカツは牛カツに勝つのかもしれない

先日、食べログでいうと3.8を越えるとんかつ屋に行った。
その名もとんかつ檍(あおき)。

ちょっと感動的に旨かったのでブログに書いておこうと思ってしまった。

これは牛カツ対トンカツの戦いの記録でもある。

二年くらい前、猛烈に牛カツが気になり、秋葉原の「牛カツ壱弐参」という店に行った。

牛カツは中心が生で出てくる。赤いのだ。

同時に鉄板も出てくるので、それを使い、牛カツを自分で好みの焼き具合に仕上げるスタイルだ。
西洋わさび他、複数の調味料で食べる牛カツは衝撃の旨さだったのだ。

その日から私の中のカツランクは牛カツ>トンカツであり、豚は牛に負けてしまったのだ・・・やはり牛様には何者も勝てないのじゃ・・・そう思う日々が続いた。

だが、今年の夏休み、大どんでん返しが起きた。

夏休みは最初のほうの天気が微妙だったこともあり、今年は旅行せずに近場で食べ歩きをすることにした。

私は神奈川住まいなので、東京の大田区は近い。

以前から大田区の蒲田はトンカツ激戦区で日本を代表するようなトンカツ店が数店舗あることを知っていた。狙いすましていた、とも言える。

だが、それらトンカツ、ちょっとお高いのと食べログ点数では4だったり、3.8だったりで超高得点なことから、行列がすごいんじゃないかと躊躇していた。

そして今回、食べ歩きの夏休みを締めくくるため、蒲田の食べログ4オーバーの「丸一」に行くことにしたのだ。
私は食べログ4オーバーの店で食べたことは一度だけ。江戸川橋のうなぎ屋、いしばしという店。
これはふっとぶ旨さだが豪勢に1万円くらい使った。価格的に比較にならない。

食べログ4クラスに大いに期待して、16時30分、開店30分前にとんかつ丸一に到着すると・・・

・・・お盆休み!!!

うおおおおおお!私の夏休みは終わった!!絶望である。


となるところだが、まだ食べログ3.8のとんかつ檍(あおき)があるので、そちらに即切り替えた。

私の夏は終わらない!

とんかつあおきも丸一同様に昼の部と夜の部で営業時間が分かれている。
昼の部は11時スタートのため、開店前行列がかなり予想される。

そのため私は土曜日、夜の部17時開店に狙いを定めた。17時から飯を食べる人は空いてる店マニアくらいしかいないだろう。

そして開店15分前に到着。

驚いたことに行列がなかった。

とりあえず並び始めるとすぐに行列が出来上がり、開店までには15人くらい並んでいたと思う。
皆開店前に一番乗りで並ぶのに躊躇していたのかもしれない。

一番乗りで特ヒレ、特ロースを頼んだ。

飯はもちろん大盛だ!カツが旨すぎたら、少ない米量に後悔するからね。

ちなみに特ヒレ2000円、特ロース2000円と結構なお値段。
二人で行ったので、半々でシェアするという必殺技を使うことにした。
これにより、その場で食べ比べが出来つつ、一回の訪問で色んな味が楽しめる。

そして特ヒレ、特ロースが到着。

まず肉がピンク色。
そしてロースはボリュームがすごい。

食べ方は「塩」か「ソース」となる。

特に塩がオススメされており、ヒマラヤだのウユニの塩だの、6種類くらい置いてあった。

まずはヒレから食べる。

一口目ですでに衝撃が走る。

もう次元が違ったのだ。あまりに柔らかく、味がジワッと広がる。
塩の相性もすごい。

なんなんだこれは、と思うほどの旨さ。ぶっ飛んだレベル。自分の知っているトンカツとは格が違った。

火の通し方は、低温調理に近いのかと思った。
揚げ油から一旦引き上げてから、少し時間を置くことで肉の中まで火をゆっくり通すやり方と思う。

キッチンではそうしていた。

そのため柔らかさと肉汁がすごい。そして、塩を付け食べるので鋭い塩気が差し込むので完成された味になる。

続いてロースを食べる。

なんとこっちのほうが更にぶっ飛んだ。

不健康にも豚の脂がすごいのだがそれが尋常じゃなく柔らかい。
一瞬にして、一気に口中に溶け広がる。

長年ヒレ肉こそ肉類最強と思っていたが、今回はロースに軍配が上がった。

その後、いくつかの塩を試し、レモンをかけたり、ソースをかけたりして味わったが、「ヒマラヤ岩塩のみのロース」が最高と思われた。

ソースは旨いが、肉がすごくいいのか、塩で食べるほうが合っている。

これが食べログ3.8の実力か、と感動してしまった。
一つだけの難点は、肉汁仕上げにしているため、トンカツの皿の底が肉汁+油でちょっとべっちょりして、それがカツの下をベチョベチョさせてしまうことか。

以前牛カツに感動し、牛カツにトンカツは勝てない!というのが私の中の定説だったが、今回は覆った。
これにはさすがの秋葉原牛カツも勝てないと思った。
そう・・・牛カツも最高の部位を使わないとね。

A3くらいの厚切りサーロインか牛ヒレのカツで、檍(あおき)のとんかつとバトルして欲しい。


ちなみに今日、居ても立ってもいられず、100グラム69円のカナダ産豚ロースブロックから、巨大なトンカツを作った。

表面を強めに揚げて、その余熱で火を通したら柔らかくて旨いトンカツになるんじゃないか、ってね。

しかし、揚げる前に肉をしっかり常温に戻したにも関わらず、中身真っ赤。私は揚げ物の素人なのだ・・・

結局、揚げ直したり、レンジも駆使して散々なことになった。
敗因はたくさんあるが、油の量を極端にケチったのが大きい。小鍋に1センチ以下である!
肉がカーブしている部分なんて一部しか油に触れないわけよ。フェザータッチなトンカツ仕上げってわけ。わかるかな?

最終的にギリギリ中心に火が通る・・というか、触ったら肉は熱いが色は赤めで仕上げられた。

しかし、食べてみると・・・

スジが固い!!

スジ未加工じゃ全然ダメだということを学んだ。
というかスジ以外も柔らかさが違いすぎた。味の出方も全然違う。
完全にコピー料理失敗。

素材からしても、あおきの使っている「林SPF」という豚と、100グラム69円の豚じゃ同じロース肉でも世界が違うこともあるだろう。

自作での収穫はトンカツにトリュフ塩をつけると激うまというのを知ったこと。トリュフ塩ならヒマラヤ岩塩と戦っても勝てると思う。

あおきのトンカツを食べてなければ、自作トンカツも「まあいいんじゃない」というくらいの出来だったと思うが相手が悪すぎた。

今度はスジ切りをしっかりやって、事前に塩麹につけたり40℃くらいのお湯とジップロックで全体を温めたり、小技を使いまくって最強のトンカツを作りたい。

だって自作すれば200グラムで200円もあれば作れてしまうんだから。10分の1のお値段よ。


以上