今の部屋は普通だが、昔の部屋は最高だった
今週のお題「お部屋自慢」
私がお部屋自慢をするとしたら、かなり昔にさかのぼり・・・大学時代の自室を自慢するだろう。
今の部屋について
今、私は30代中盤で結婚もしていて、いわゆる普通の賃貸マンションに住んでいる。
部屋はいつもそれなりに綺麗で、整理整頓もされているし、無駄なものもほとんどない。
知らない人が訪れたら、こういうだろう。
知らない人「あらやだ!すっきりした部屋ね。あらやだ!理想的に見えるじゃない。あらあらやだやだ、もういやーねー」
私「でしょうね。(ニヤリ)」
・・・・そう無駄がないのだ。本当に無駄がない。
リビングの椅子と、ダイニングテーブルやイス、カーテン、リビングボートやテレビ台などなど、家具の色まで統一されている。
寝室にはBluetooth対応のスピーカーだけがあり、それにスマホから音楽を飛ばして聴く。あとはタンスくらい置いていない。
すっきりとしていて無駄がない・・・全然ね・・・
そこそこ広いリビングには大型テレビとサウンドバーとパソコンがあり、パソコンの画面をテレビに映したり、サウンドバーで良い音を鳴らしたり出来るようにしている。
リビングダイニングのため、食事をしながらゆったりとした音楽を聴くことすらできる。ピヨピヨと鳥のさえずりを流しながら、ナイフとフォークでバナナを食べることだって可能さ・・・
naval.hatenablog.com
全く不自由はない。完璧に整っている・・・
だが、面白みもない・・・
そう・・昔の部屋と比べると。
ケンウッド コンパクトHi-Fiオーディオシステム Bluetooth/NFC/ハイレゾ/USB接続対応 Kシリーズ K-515-N ゴールド |
大学生時代の部屋について
今から15年ほど前。大学生の頃に私は理想的な部屋に住んでいたんだと思う。
当時の住まいは実家だ。都会でも田舎でもない場所にある一軒家の二階。角部屋が私の部屋で、それは「6畳の洋室」だった。6畳というのはユートピア作成には都合が良い。
部屋には欲しくもなかった大層なベッドがあり、ついでに欲しくもなかった大きな勉強机がある。
あとはタンスも洋服掛けもテレビもMDコンポもあったため、居住スペースは極めて狭い。
その狭さに対して私は一撃をかましていく。その狭いところに更にコタツを押し込んでいくスタイルだ。
そうすると、もはや足の踏み場もない(笑)
だがもっともっと追い込むのだ。コタツには敷き布団を連結して連続攻撃をぶちかましていくのだ。
こんな感じで。
空きスペースあるじゃん?なんて思うかもしれないが、物と服がところ狭しと空白に押し込まれているため、空きスペースなどない。一切な!
勉強机の上も、コタツの上も全部いっぱいいっぱいだ。
話を戻そう・・・私の部屋には、ベッドがあるのに、コタツに敷き布団を連結したのだ。いったい何人部屋なんだ?と思われるかもしれないが、一人部屋だ。
コタツに敷布団を連結すると容易にコタツで寝られるようになる。
なななななんと、ベッドでも寝られるしコタツでも寝られるんだよ?
わかるかな?コタツは別荘なのだ。この狭い6畳に別荘を表現してしまったのだ。
「部屋はジオラマそして箱庭」。当時の私の合言葉だった。飲み会の乾杯のときは決まってこのフレーズを言っていた。
ビールを片手に「部屋はジオラマ、そして箱庭!」。熱狂した民衆がジョッキとジョッキを当て合い、ボルテージは最高潮だ!!
ベッドとコタツ連結ふとんの使い分け
冬場はコタツという名の別荘で暖を取りながら就寝する。夏場はベッドでエアコンを堂々と浴びながら寝るのである。
しかし、夏場にベッドで寝るだけの単調な生活では気も病んでくる。気分転換は必須だ。そんなときはどうするか・・・
エアコンの威力を上げつつ、夏でもコタツで寝るのだ。コタツの電源を入れなければ、どうということはない。
そうすることで・・・「あれ?秋冬しか機能しないはずの別荘が実は年中使える!?」
なんて気持ちになり、別荘の使い勝手が2倍になった瞬間に喜びの踊りをしたりする。ユートピアのような踊りをね。
そしてもっともお気に入りだったのはコタツを中心に陣形を組んだ各ポジションである。
コタツ中心の陣形
コタツの上にノートパソコンがある。
緩く延びたケーブルはコンポにまで繋がっており、パソコンの音をコンポから出すことが出来る。コンポが遠い?
リモコンは連結ふとんの中にあるのさ・・・全リモコンは布団の中に押さえました。
さらに連結ふとんから手をのばすとプレステ2の電源があり、コタツでゲームという無敵状態だ。
これには当時最強を誇った無敵艦隊でも、船長が「ちょっと今日は月曜から飲み会で疲れてるし、なんか熱もあるような気もしてきたし、電車遅れてテンション上がらないし・・・うちの電子レンジ上のほう全然温まらないし、ちょっとビーマン苦くて食べられない」と逃げ出すレベルだと思う。
ちなみにコタツはベッドと勉強机に挟まれた場所にあるため、断崖絶壁に囲まれた一筋の川のよう。
それはイメージするならば、高千穂峡。
高千穂峡の一筋の滝が落ちるように、勉強机に置いたリッター紅茶が私の胃袋に落ちていくのである。
埋もれられる部屋は最高だ
なお、タンスはあるが、服はめんどくさいのでタンスには入れず、ばらまかれている。
空間を満喫するのに忙しく、服をタンスに仕舞う暇がなかったのだ。どこの大学にも「多忙な先輩」はいると思う。1ヶ月先まで全部予定が埋まっている先輩がね。私はそれに近かったのだろう。
冬場はばらまかれた服と、コタツに連結した布団、それに付随する毛布、羽毛布団で圧倒的な包まれ感が演出される。
断崖絶壁に阻まれた空間で、コタツの熱に暖められながら、羽毛布団と毛布、いろんな服に埋もれてしまうのだ。
うあああ・・・埋もれて・・出られない・・・なんて言いつつ大学をサボるのだ。しかも週2回くらいサボる。サボりはもはや止まらないッ!!!でもバイトと飲み会だけは行くッ!!!
大学をサボって、布団類に埋もれたままノートパソコンを付け、音楽を聞きながらネットサーフィンをしてしまうのだ。
ちなみに大学が休みの日は、当たり前だが堂々と埋もれられる。
「休み」なので、休養しなければならない。だから埋もれたままゲームの電源を付け、一日中ゲームでストレス解消をするのだ。
その様子も休日は少しだけ威風堂々。埋もれっぷりも本格的だ。いつもより少しだけ・・・深い。
今の綺麗で整った部屋も良いとは思っているのだが、やっぱりその昔に一生懸命構築した「埋もれながらその場ですべてを楽しめる部屋」には勝らないと思っている。
竹野内豊がCMでやっている「狭いところが好き」というのは、ちょっと親近感を得てしまう。
ただ私は埋もれたい派だが・・・
そういえば私クラスになると、「車中泊できる車」もリアシートは埋もれ状態にしていた。
それはまた別の話。
以上