バイクの免許取得が私の転機だ⑥自分バイクを手に入れる
バイクを購入したが、残念ながら納車されるまでは数日を要することになった。
居ても立っても居られないが、出来ることと言えば自転車で道端スラロームや白線で一本橋をしたり、家でバイクの動画を見たり、ツーリングマップルで初ツーリングのコースを決めたりするくらいだ。
モヤモヤした日を過ごした後、バイク納車連絡がスズキディーラーから入る。
準備出来ましたよ。納車日は平日、火曜日です。
土日でない!!ガビーン!!と思ったが、それは仕方がないこと。
当たり前のように平日、仕事が終わったら速攻で取りにいくことにした。
夜19時近く、ディーラーに私のバイクが置いてある。
ヘルメットも同時購入したので受け取り、操作方法を軽く教えてもらう。手続きをすべて済ませる。
「ガソリンあまり入っていないのですぐ給油してくださいね」。こういわれたことは覚えている。
バイクの基本操作はまったく変わらない。
いよいよ乗る段階だ。エンジンを掛ける。
キュキュキュドロロローロン。ドコドコドコドコドコ・・・・
2気筒の特徴的な音が鳴る。
じゃ!とディーラー担当にお礼をし、颯爽と走りさろうとするが・・・「ガッ!」。
エンストである・・・
初の自分バイクに緊張しているせいか、クラッチの開けが甘かったようだ。
気を取り直して出発する。
今度はうまくいった。
教習では一度も路上にでないため、初めての路上でのバイク運転。すぐに曲がらなくていいし、ギアも4速など使ったことがないところまで上げられる。
スピードを50kmくらいまで上げるだけで、信じられないほど風が吹いて気持ちいい。
教習所のように「どこで何をしなさい」というイベントごと決まっていないので、交通ルールに合っていれば、どこでも行ける。
まさに自由を感じた。翼が生えたような気がして、北海道だって九州だって行けるんじゃないかと思えてしまった。
・・・「あっ!ガソリンスタンド」
ガソリンを補給しようと思った。ガソリン補給自体はたまに乗る実家の車で慣れているため、何も思っていなかったが・・・一つだけ問題があった。
「うまく停まれない!!!」
教習所では3速までしか使わず、スピードも最大で40kmしか出さない。しかし路上では60kmが出て、ギアも5速まで入っている。
「ここからどう停まればいいんだ!?ギアをガシガシ落としまくればいいのか!?」
取りあえず右手のフロントブレーキを強めにかけて停まる。
・・・と同時にエンストしてしまった。
「これはシミュレーションしとかないとやばいな」とつぶやくくらい緊張した。
無事給油が終わり、それなりの速度で5速で走っているときに無事にに停まる方法を頭で考えながら帰る。
・・・結果、クラッチ切ればなんでもいい説にたどり着いた。
クラッチを切っていれば、エンストはしない。だからギアを落とすのが間に合わなければ、クラッチを切って、前後ブレーキをかけてそのまま停まってしまえば良かったのだ。
これで高速、高ギア対策は完了した。そして、帰宅するだけなのにバイクってやつはあまりの面白さでシビれるようだった。
翌日が仕事だったので、まっすぐ自宅に帰ったが、自宅で駐車場に置く際、悲劇は起きた。
バイクを停め、スタンドを掛け、シュタッ!と華麗にバイクから降りる。
と思ったら、バイクが反対側に倒れていくのだ!
「やばい!!スタンドかけ忘れている!!」
必死でバイクを起こそうと支えるも、200kg近いバイクが一度結構傾いたらもう止まらない。
「うおおおおおお!」と引っ張るも・・・ダメだった。そのまま私はバイクに「背負い投げ~」「どんだけ~」といった感じで投げ飛ばされた。
本気で支えたので、倒れる勢い自体はかなり弱まったが、買った初日にバイクを倒してしまったのだ。
幸い私もケガはせず、バイクのキズも小さかったが、宝物に即ダメージが入ってしまったことにはすごく落ち込んだ。
そして友人と初ツーリングに行くことになった。
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以上
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