バイクの免許取得が私の転機だ①バイク情報を聞き、教習所に入るまで
私の30年そこそこの人生でも転機はいろいろとあった。浪人して大学受験をしたのも転機だし、高校時代に初めて電車で一人旅をしたのもその後の旅行人生を考えると転機だった。大学生でバックパッカーをしたことも転機に思える。それこそ就職もそうだし、結婚も転機だ。
だが、20代で就職してから取ったバイクの免許およびツーリングの人生が、私の人生を最も大きく変えたと思っている。
バイクは不便だ。
夏は直射日光をさえぎることも出来ず暑い。ついでにガソリンを燃やしているエンジンを股に挟んでいるのでなおさら暑い。
冬は風速20m以上の風を浴び続けるため寒い。体感温度は常に氷点下だ。更に滑ったらアウトなバイクにとっては凍結路面も怖い。
春と秋は雨が辛い。ただ雨が降っていなかったら最高以外の何物でもない。
プラスマイナス含めて、本当にバイクは楽しい。体の動きにダイレクトにバイクが反応することもそうだし、常に身一つという感覚から季節を感じることが出来る。何回かに分けて、長文でバイクの免許取得からバイクツーリング人生までをまとめていきたい。
■免許を取るに至った過程
社会人2年目だったか・・・私は浪人で一年遅れていたが、浪人していない高校時代の友人は私に先駆けて社会人になっていたため、すでに結構なお金が貯まっていたようで車を買った。
当時、友人の車に乗せてもらいスノボに行ったり、BMXを積んで大きな広場に練習に行ったり、遠方の大食いチャレンジの店でカレーを食べ「半分も食えねぇ！」と撃沈したり、無駄にゴルフの打ちっぱなしに行ってみたりと様々なことをした。
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それまで意識したことすらなかった「バイクの情報」を知ったのは、友人と車に乗っているときだった。
自分「車まじでいいな。万能だなこれ」
友人「金貯まったら買っとけよ」
自分「ちなみにこれおいくら万円？」
友人「中古だけどデカい車だから130万くらいだな」
自分「嘘だろおい・・俺の貯金30～40万円なんだけど(笑)」
友人「30～40万円とかギャグだろ(笑)」
自分「というか20万の車ないのかよ」
友人「まともなのはないな。軽でも30万は欲しい」
友人「バイクなら30万で新車買えるけどね」
自分（ピキン！！）
自分「バイクってそんなに安いの？ちょっとそれ詳しく教えてくれ。そんなに安いのかよ」
友人「俺は大学生のとき25万円くらいで中古バイク買って通学してた」
自分「確かに腕とかクソ日焼けしてたな(笑)」
友人「自分だけの移動手段はいいぞー」
・・・それから数日、なんとなくバイクに乗ってみたい、という考えが頭に残った。
当時就職して2年ほど、ちょうど仕事にも慣れてきていた。
後輩も入り、電話取りやちょっとした月次資料など雑務を分担できたため、激務中の激務というわけでは無くなり、なんとなくそれまでの会社に必死に付いていく、という状態から「余裕を持った毎日」に変わったのだ。
余裕は良いはずだ・・・なのになぜか物足りなさを生み出した。仕事で必死になれなくなっていた。
「休日なにか必死に打ち込める物事が欲しい」と思ってしまった。
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そんなときにバイクという話を聞いたもんだから、印象に残らないわけがない。免許を取る費用を念のため調べる。
車の免許を持っていれば学科免除で10万円ちょっとくらいか・・・
車の免許は30万円くらいかかった記憶があったので、意外とリーズナブルね奥さん・・・フフン・・・と思ってしまった。
バイクの車体を調べてみると・・・
250CCのバイクなら本当に30万円台で買える。新車でだ。あらやだ聞きました？奥さん！なんて思ってしまう。
「なにか必死に打ち込めるもの」が欲しかった私は居てもたってもいられなくなってしまった。
そして親に「バイクの免許取る！」と言い、呆れられながら教習所に通い出したのだ。
私親の世代（60代）はバイクの「3ない運動」というものが根付いている。
①バイクの免許を取らせない、②バイクに乗らせない、③バイクを買わせないと言ったものだ。我が家はバイクにまたがった瞬間事故って死ぬ！という感覚すら持っているレベルだった。バイク＝危険、死ぬ。そんな認識を親は持っている。
というか、今思えば、バイクに乗らないほぼすべての人の認識は「バイク＝危険、死ぬ」なのかもしれない。
それに対して私の説得は一つだ。
「一度の人生、やりたいことをやってみる」
呆れられながら、教習所に通うことになった。
以上
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