諦めて引き返した御嶽山にまた行きたい
今週のお題「行ってみたい場所」
私が行ってみたい場所・・というかリベンジしたい場所は「御嶽山」だ。
今の妻と登山をし始めた時期、おそらく2011年と2012年あたりに御嶽山に登ったことがある。
なんで御嶽山を選んだかと言うと、楽そうだったからだ。
ロープウェーを使って2150mまで上がることができる。
そして山頂は3000mオーバーの3067m。
累計標高は900m超えで、正直なところ楽ではないが3000m級と考えるとこの標高差は かなりの楽さといえる。
そもそも登山をし始めた時期であり、この工程がどれだけきついかも良くわかっていなかった。
ようは山を舐めていた。
私はリュックにバイク用のカッパを持ち、フリース、水、非常食、折りたたみ傘を入れていた。
だが靴はまともな登山靴ではなく、革のブーツだ。
そして今の奥さんだが、当時はけっこうしていなかった。その装備は肩掛けカバンに、スニーカー、雨具は無しである。
今の私の登山の考え方ならば、「周辺のハイキングにしとくか!」という感じだが、当時は3~4時間で山頂だし、まあ楽勝かな!
という感覚だった。
天気は曇り。
下界は夏の始まりで暑かった。
そして2150mから登り始める。
中盤から登りはハードになっていく。
がれきをひたすら登るような感覚。
今ならば、標高が高いからいかに息を切らさず、喉を乾かさず、ゆっくりペースを作るか考える。
しかしそこは20代、なにも考えず、いけるペースで突き進むのだ。
当然疲れるので山小屋で休憩をする。
9合の山小屋まで着いた。あと一息というところまでくる。
そしてまた登り始める。
9合を超えたらほとんど急な岩場だったと思う。
山頂まで残りたぶん50mくらいか?というところまでくる。
すると・・
ザ…-ッ
雨だ。
しかも結構な勢い。
まじかよ!と思った。
岩場で滑ったらケガをするかも、と思った。
完全岩場が濡れてしまう前に、山小屋に戻ろうと思った。
150m程度ならすぐにリベンジできるだろう、と。
山小屋で休ませてもらうが、なかなか雨足は弱まらない。
雨具は私がカッパを持っているのみ。
傘は低気圧がきているとすぐ折れてしまい役に立たない。
30分くらい待っただろうか。
山小屋の方にも悪いと思ってしまい、ここで決断した。
雨具などの装備を怠った我々のパーティーの負けである、と。
雨が弱めになったときを見計らい、下山をした。
さすが霊山、手厳しい・・・
なんて思っていると、200mも下らないうちに雨は上がっていた。
しかし山頂方面を見ると明らかに雲が分厚く雨が降っているように思えた。
山頂まで100mを切っているだろうところまでいって帰ってくるのは心惜しかったが、こう思った。
「また来ることが出来る」と。
またこの周辺に泊まり、ロープウェーに乗り3000m級の景色をバックに背負いながら岩場を登れる。
それも悪くないな、と思いながらの下山。
ただ御嶽山は噴火し、甚大な被害をもたらした。
当面山頂には行けないのかもしれない。
行ってみたい場所は「御嶽山」
いつかはリベンジしたい場所である。
以上