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秋の夜長にはセミリタイヤに向けた「貧乏はお金持ち」を読む

今週のお題「読書の秋」

もう秋になるが、私は会社に行きたくない病である。

満員でも電車内はいくぶん涼しくなり、外出しても大汗はかかず過ごしやすい気候なのだが、やっぱり仕事は辞めたい。

辞めたいのは気候の問題じゃなく、もっと根本的なところの問題だった。
最近はセミリタイヤして働く量を減らして、細々とやっていけるよう情報収集を良くしている。


そんな中で読んでいて一番面白いのが「貧乏はお金持ち(橘玲)」だ。


内容だが、右肩上がりの組織拡大を維持出来なくなった年功序列の組織は、給与が高い層が大きくなりすぎ、歪んだ人口ピラミッドの人件費にやられてしまう、というところから始まる。

そしてそんな時代に生きていく術が紹介されている。
個人でマイクロ法人を作り、税制などの対策をしながら組織に囚われない働き方をしよう、というものだ。

この内容自体も興味のあるものではあるが、何よりも橘玲氏の文章の書き方が面白い。

皮肉めいた書き方であり、物事をズバズバと言い切る。
色んな本に言えることだが、断定を避けてモヤモヤっと「このように思える」という表現を見かけたことはないだろうか?

そういった部分が少ないのが「貧乏はお金持ち」を読んで素晴らしいと思った点だ。

言い切るのである。ズバッと。
たぶんこういう文章の書き方は好き嫌いが分かれると思う。

しかし、私は「本からは学びたい」と思っているため、自信なさげに問いかけられるよりは、著者には自論を展開してもらい、それを読んで、自分に落とし込んで考えたいと思っている。


そして、この本を読んでいると時代の流れから、サラリーマンは今後BRICSなどにその仕事を取られ、色んなクリエイティブ層は、フリーエージェントとしてやっていくことになるだろうと予測している。
そしてフリーエージェントはネットの技術革新などから爆発的に増えるとも言っている。

確かにノマドライフが謳われていることもあり、そうなると思う。

そもそも皆が会社に決まった時間に通勤し、毎日似たような時間働き、週2日の休みはあまり生産的なことしないというのは、時代遅れに思える。

会社でも働かない50代のオジサンが20代後半~30代のエースよりも給与が絶対に高いというのもおかしいのだ。

私の勤めている会社は「貧乏はお金持ち」で例えられている「定員の決まった映画館」そのものだ。
誰かが退場しなければあらたな人は入れない。

でも、誰も退場せずにしがみつき、若手はほとんど入ってこれない。

そして給与の高い管理職層と、給与の安い若手の数が逆転し、簡単な仕事を管理職がやることで、仕事の単金が上がり、利益も圧迫され、製品も安くリリースできない状況が続いている。

身の回りの物を見ても、グローバル化されている。
中国産のにんにく、ブラジル産の鶏肉、アメリカ産の牛肉、ベトナム産の服。

グローバル化されても、まだ皆同じ時間に電車に乗って、9時~17時前後の労働を基本としている。

確かに橘玲氏が言われるように、こんなおかしな状態は続かない。
急速なシフトはある。

この本はそれに備えるベースとなる考え方と知識を貰えると思った。

貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する (講談社 α文庫)




ついでに無料のWebマンガで、私は1日で全部読み切ってしまうくらい面白いものがあった。


「働かないふたり」だ。


ニートの兄妹が働かないで毎日楽しく過ごす毎日を描いている。
描かれている人の良いキャラクターは読んでて安心出来るし、ほんの少しずつその2人の世間は広がっていくところが特に面白い。

なにもする気が起きないってときには、これを寝っ転がって読むと、やる気が出るかもしれないし、逆にやる気が無くなるかもしれない。

私はこれを読んだあとやる気がなぜか出て、布団乾燥機をかけ、掃除機をかけ、風呂洗いまでした。

なぜかわからないがニートの2人を見て、やる気が出たのだ。
ちなみにこのニート父親は聖人としか言いようのない、懐が広い人だ。

こんな人が上司になったら、いくらでも貢献できそうだ。
www.kurage-bunch.com



以上