30代が何かしらで日常を楽しくしようと必死なブログ

これまでやってきたことのまとめ。これからやることを決めたり、経過を記入するブログ。

起業した人が実は一流という発想になってほしい

なんとなく最近思う。
どこまで実力があっても雇われていたらそれは一流ではないと。

例えば30代の優秀な社員がいたとする。
10年レベルの経験を持っている優秀な30代社員に対して、普通レベルの上司が指導をする。
当然ながらあらゆる場面で太刀打ちはできない。そんな場面に見覚えはないだろうか。

それはムダを生んでしまう。
下手をするとマネージャーと担当者が逆転しているのだ。
そして給与面でも逆転している。

これは間違いなく年功序列の弊害だが、元人事にいた私の視点からしてもそれなりにこのケースは多い。
その後どうなるか・・・

部下はやる気があまりなくなる。それでもそれなりにパフォーマンスは出せるのだ。

もしかしたらその優秀な人が中心となってなにかをやったら一流になっていたかもしれない。
しかし組織に飼い殺されるのだ。起業しなかったのが悪い、と言えばそれまでだが、そういう文化が培われていないことが勿体ない。


なお、優秀な人はやはり面接に強い。

良く言われる「人事採用面接は当てにならない」という言葉がある。
しかし、採用面接で圧倒的パフォーマンスを感じた人はかなりの確率でその後に優秀な評価を受けている。
9割を超えているくらいだ。

とは言え10年に満たない私の採用~その後数年を見た限りのデータなので偏りはある。

ただ日本の一般的な企業はプロフェッショナル採用(専門知識を買った採用)ではなく、ポテンシャル採用・・・
人物の伸びしろを見て決める採用だから、そうなるのだろう。

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ちなみに日本では優秀な人は超一流企業に入り、そこで役員を目指していくのが一般的だろう。
あの会社に入ったのがすごい!となる。
起業?夢みてんじゃねーよ!となる。

私の知る優秀な友人は皆一流企業(か公務員)に入っていった。
日立製作所、東京三菱UFJ、都庁一類、トヨタ三井化学・・・

それらの会社は伸びている。あるいは縮んでいる。

うちの会社を蹴っていった優秀な人のうち東芝やシャープ、ルネサス、東電に入った人がいた。

それらの会社は伸びていない。

ただ・・・・

それら一流と呼ばれるすべての会社で、「倍増はしていない」。ぶっとんだ成長をしているところはほぼない。
個人的に、今後もこの傾向が続くと国の衰退は確実だと思っている。

これは私見だが、入る人の目的がなんとなく「皆が知っている大企業で超安泰」「ホワイトな就業環境で周りからしたらかなりの給与」「まず潰れない」。
そんなイメージが見えてしまうのだ。

そういう優秀だけど、野心がない人たちを受け入れ続けた企業が若手に「野心を持て」と言っても、それは通じない。
そういう人を受け入れ続けてきて、及第点を取って安定を求める人たちが上にのさばってしまっているからだ。

出る杭は打つだろう。自身がリストラされないために。

そんな環境を打破するために、社外から圧倒的な役員を受け入れる会社があるくらい安定が求められているのだろう。
だから新規の面白い事業は早々生まれないのだと思う。

本来は銀行がそういったベンチャーに融資をするのが良いのだろうが、銀行もリスク回避に長けた安定志向者の集まり。

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つまり優秀な人の大部分が安定志向こそすべて・・・となってしまっていて、リスクを取り、挑戦をしない。
及第点を取ろうと必死だ。

日本のGDPが伸びないのはそういうところにあるのではないかと思っている。新規事業がないと国は伸びない。今やっていることはすでに確立された技術だ。
世の中の流れはどんどん早くなっている。
すでに確立された技術はものの数年で完全に他国にコピーされてしまう。それも人件費が数分の1の国の人たちに。

そうなると、人件費分の差でほぼ負ける。人件費が違っていたら同じことをやった段階で、もはや勝つ可能性がまったくないのだ。

打破するには。

日本には一流の人は企業、二流以下が企業勤め、という発想が流行ってほしいと思う。
トヨタ年功序列は保てない、なんていうよりも、そんなの10年前から当たり前だから、そもそも企業に勤めるのは二流、という考えが世間に浸透してほしいと思う。
副業がなんたらかんたら、という風潮はもしかしたら時代を変えるかもしれない。

この考えが広がれば日本の仕事は面白くなる。新しいイノベーションが起こる。
今の若者にとって、昭和時代から続いているいつもの仕事はつまらないだろう。
ムダばっかりで意味がないから。印鑑ばっかり連打している。
そして30℃の暑さでネクタイを付け、全員革靴だ。メモは紙でなければならーぬ!スマホでメモは邪道!!!ってね。


さて、一流の頭脳を持った人は日本に沢山いる。

その人たちのモチベーションを下げてはならない。
起業家=一流になりたいために、頑張り、それを誇らしく思え、周りが称賛する環境が必要だ。
勤め人?だせえ!!自分で考えて行動しようぜ!というのがそろそろ必要だと思う。

一流=起業家となれば、もちろんとんでもない失敗をする人も出てくる。
ここに何らかセーフティーネットが必要だ。

停滞している国では投資も盛んではなくなる。だからベンチャー投資は滞る。
優秀でも一つの舵取りの失敗で投資を受けられなくてアイデアがボツになるかもしれない。

それを支える何かがあって初めて日本は次世代の良い社会になるのだろう。
起業した人が一流で、サラリーマンは一流企業に勤めても二流。

なんとなくそういう気の持ちように皆がなると、世間は熱くなるのじゃないかと思う。
日々新しい情報発信がある、それだけで皆が頑張ろうという気持ちになるかもしれない。
明るい未来は、足元の原動力だ。

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以上