30代が何かしらで日常を楽しくしようと必死なブログ

これまでやってきたことのまとめ。これからやることを決めたり、経過を記入するブログ。

食べログ4.3の店「SALONE2007(サローネ2007)」に行った思い出

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私は既婚の30代中盤オッサンだ。
ひょんことから妻と記念日に良い店にお食事に行こうということになった。そのきっかけは忘れてしまったが、そういうことになったのだ。

私は神奈川に住んでいるため、やっぱり中華街かな?なんて食べログを探していた。
萬珍樓・・・聘珍樓・・・どっちも気になる・・・と思いながら食べログを見ていると、4.3超えというとてつもない点数を見かけた。
4.34!!冗談だろ、と思った。

それはSALONE2007(サローネ2007)という店。最寄り駅は元町・中華街駅
SALONE 2007 (サローネ ドゥエミッレセッテ) - 元町・中華街/イタリアン [食べログ]

ここまでの評価の店となるとさすがに予約取れないよな・・・なんて思ったので必殺技を使うことにした。なんせ記念日のお食事会だ、有給休暇を使って「平日昼間のランチ」で行くのである。電話をしたらなんと予約が取れた。

ランチコースは1つしかない。一人5,940円のコースだ。これに飲み物代は更にかかる。安くはない。ランチとしてはかなり高級。

ドレスコードは無いが、ジャケットとシャツをきちんと着てそれっぽい姿で向かう。
今後ここまで良い店には滅多にいけないだろう、と精一杯楽しむことにしたのだ。

結論から言うと、素晴らしい時間を過ごせた。料理は品数が多く、少量ずつ出てくる。しかし、どれを食べても普通のこだわり方じゃなかった。料理は化学である、我が実力を見よ、と言わんばかりの工夫祭りだったのだ。


ちなみに行ったのは2019年2月。今はメニューが一部変わっていると思う。


まず到着。楽しみすぎてもうビルの入口から写真に収めてしまっていた。まだビルにも入ってないんだぜ・・・
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店の前の到着。念のため写真を撮らざるを得なかった。
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無事着席。テーブルの佇まいがオシャレなので撮らざるを得なかった。
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最初に飲み物を聞かれる。

「水道水で」

と言いたいところだが、なんだか申し訳ない気がして炭酸水にした。
750mlで1000円と高級すぎるお値段。ちなみにこの炭酸水を飲み干したあとは水道水を飲んだ。最初から水道水を頼んでも大丈夫かどうかはわからないが、途中から水道水はOKだ。

なお、昼間からのワインは避けた。

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最初に出てきたのは、「A5サーロインのスピエディーノ」

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まずスピエディーノってなに?と思った。そして店の人が来て料理の解説をしてくれる。
ザックリというとメークインをマッシュして生クリーム?で伸ばし、白トリュフで香り付けしたものを、薄切りサーロインで包んだものだ。大きさは完全に一口サイズで小さい。10円玉サイズくらいだ。
食べるとサーロインの香ばしい脂の香りがまず口中に広がる。その後にイモクリームが追いかけてきて、トリュフが発散して余韻になるようなイメージだった。めちゃくちゃ旨い。サーロインの焼き方から完璧だったと思う。計算高く作られている気がした。


次は「カンパチと菜の花」

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名前はわかりやすい、と思った。しかし異常な拘りだったのだ。
菜の花は半分をボイルして、半分は焼いたとか。上にかかっているリコッタチーズは冷凍してます、とか。
ソースにはミントが入っている、とか。ちょっと何言ってるかわからないという状況。
味はやはり旨かった。ケーパーが効きつつ、ミントも感じられる。菜の花は素材の味がしっかりしつつ、ソースと絡めてかんぱちと食べると複雑な味になる。

次は「ひよこ豆のズッパ 豚とタコのサルシッチャ」

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まずズッパって何?サルシッチャって何?という状態からのスタートだ。ズッパはスープ、サルシッチャは腸詰にしていないソーセージだった。
当然ながら旨い。たぶんこのまま最後まで旨いって言い続けるんだろうな、とこの辺りで悟った。
タコが入っているので歯ごたえがあり、噛むほどに味がじわじわ出てくる。そしてオレガノだろうか、ローズマリーだろうかのハーブの香りが出てくる。ひよこ豆を粉にして揚げたものが上に載っているのでセットで食べると食感が変わりつつ、味も複雑になる。
旨かったが、これまでに出てきた料理程の圧倒的な何かは感じなかった。

次は「トルテッリ 仔牛のリピエノとリードヴォー」

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また全然わからない単語が並んだ。イタリアンを食べているという気分になって素晴らしい。
トルテッリは詰め物をしたパスタ。リピエノは詰め物をした料理らしい。リードヴォーは仔牛の胸腺とのこと。
胸腺・・・想像がつかない。
横にあるのが胸腺。歯ごたえがある肉でセージバターソースがトロっとかかっているため、小さいが濃厚というか重さがある。
トルテッリはソースを溜めたまま食べると重厚で旨い。最初のサーロインは肉の味を最大限にもってきているが、こちらはハーブを効かせる方向性だった気がする。ちょっと記憶が薄まっている。

次は「仔羊のストゥファート」

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ストゥファートとは煮込み料理らしい。これは肉のメイン料理となる。ここでも異常なまでの拘りを感じた。
まずアーティチョークを揚げている。これだけで信じられないくらい旨い。チーズも一緒に揚げているのだろうか・・・更にソテーしたアーティチョークもラム肉との間に入っている。ソースは濃厚アンチョビペーストと、レモンのソース。
肉とアーティチョークを組み合わせて、2種類のソースを変えながら食べ、時にはダブルソースで食べる。すごく旨いのだが複雑すぎて表現が上手にできない感じだ。レモンは信じられないくらいレモンの香りがするし、アンチョビは結構生臭さがある。
これかA5サーロインが、今回で最高の料理だった。

次は「スパゲッティ ポモドーロ」

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仔羊のストゥファートを食べ終わったあとあたりに、ポモドーロをどのくらい食べるか聞かれた気がする。
なんとポモドーロは食べ放題なのだ。そして10g単位で注文することが出来る。
この画像は100gである。100gの定義は乾麺の状態での100gと言っていたと思う。普通の1人前は80gくらいだろうか。食べきれないことにビビって100gにしてしまったが・・・もっと食べたかった。旨いからだ。ニンニクをうまく使っているのかロースト感というか香ばしさがある。酸味はあまり強くない。仕上げに良いオリーブオイルを使っているような、青っぽい香りも絶妙に混ざっている。
その後私はこれが再現したくて3回くらい自宅でポモドーロを作っている・・・他の料理はマニアックすぎて全く再現できる気がしなかったのでこれにチャレンジしているのだ。

次は「クレープスフレ サフラン根セロリ

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クレープスフレ、それはわかる。根セロリ??ん???
「セロリをピューレ状にして甘く煮詰めました」「ジェラートにはサフランが入っています」。
たぶんここのシェフはいろいろ追求しすぎて毎日食べ物で実験を繰り返しているレベルだと思う。絶対普通の料理は出さないという信念のようなものを感じてしまう。
そして根セロリ。ちょっとセロリのクセを感じるため、アクセントとなって色んなものと合わせて楽しめた。これ一つの皿にサフラン、グレープフルーツ、オレンジ等々があるため「組み合わせて複雑に楽しむ」ことが出来た。ちなみにかなりの甘さだ。

次は「カンノーリと食後のカフェ」

先ほどのデザートの画像の真ん中の白い皿に乗っているのがカンノーリ。その下には砕いたカカオが沢山ある。
先ほどの甘いデザートをカカオとコーヒーでリセットする。緑色のはピスタチオだった気がする。ちょっと記憶があいまいだ。
食べたらすぐ感想は文章にしておくべきだと痛感した。

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平日ランチでも店はほぼ満席だ。来ている人を見渡すと、皆オシャレな格好をしてきている。
男女の若い人から年配の方までいた。何かしらの記念日の人が多いのか、店員に写真を撮ってもらっている姿を多く見かけた。

席配置だが、隣りともそこそこ離れているし、客層が良いため静かにストレス無く食事を楽しむことが出来た。

ランチで6000円レベル~というのはやはり高いが、年に1回くらいはこういう贅沢をすることで気分転換になりつつ、また自分の舌のレベルも上がるのだろう。なによりこんな凄まじい工夫をした料理は自分では思いつかない。その発想を味わえただけでも貴重な経験と思った。
皿すら全部オシャレだ。

自炊料理に活かせるかというとレベルが違いすぎて無理だが、エッセンスくらいは取り入れてみたい。

ちなみに冒頭の画像は、私が真似て作ったポモドーロ(笑)。120gくらいだ。

サーロイン、メークイントリュフにチャレンジするなら下記のトリュフ塩で勝負できるかもしれない。
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以上
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