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この人手不足時代に人を集めることが出来る方法

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人手不足は過去最悪・・・そんな話が出ていると思う。出所が日銀の短観のため、おそらく本当なのだろう。

私の勤めている会社も、次々と若手社員が転職していき、よくよく話を聞いてみるとボーナスが倍近くなった、とか年収は100万円くらいアップしたぜ!!なんて本当に景気の良い話が多い。
一方、私の会社で若手が転職していった悲惨なる部署のその後はどうなっているか・・・

「人が補充されていない」

PCもそつなくこなし、バイタリティがあり、雑務も一手に引き受けてくれる若手が抜けたのだ・・・その仕事がほかの人に波及し超多忙になり、どうしようもなくなっているのだ。
ちなみに私の所属する部署も若手社員が転職してしまい、どうしようもなくなっている。


こういう時代に人を集める・定着させるためにはどうすればいいのか。
いくつか方法を考えてみると・・・


①業界、業務未経験の人を採用する

②年齢にこだわらない

③短時間勤務を可能にする

④残業を無くす

⑤転勤を無くす


あえて「給与を上げる」という選択肢は外している。これは最終手段だからだ。

ちなみに今後は共働きが主流になる。共働き世帯は2名分の収入が確保できるので生活には困らない傾向がある。
だから、ワークライフバランスは給料以上の価値を生み出すことは間違いない。

したがい、給与水準で人を確保しようものなら「ずば抜けて高い給与」が求められる。

でも共働きで、月に1人20万円稼げば、世帯収入40万円となって暮らしは余裕である。
月20万の給与がある場合、ボーナスを含めると「世帯年収で600万円」程度になるだろう。

月20万円が2人でこんなに稼げるのだ。今後は休みが多くて、ストレスがあまりない仕事を求める人は多いはずだ。



5つの方法を細かく見て行くと

①業界、業務未経験の人を採用する
実は人事部門は同業の同職種で働いていた人を採用したがる。
なぜかというと「その部門の仕事があまり良くわかっていない」からだ。人事部門は人事畑の人が極めて多い。だから他部門での仕事の本質がよくわかっていない。
私もそんな感じで採用をやっていて、その当時の先輩社員から「35歳以下で、同じ業界の空白期間がない人」を選ぶように言われていて、それが普通と思っていた。

一方で求職者サイドに立つと・・・飲食⇒メーカーに行きたい人は沢山いるだろう。営業⇒経理になりたい人は沢山いるだろう。新入社員にはイチから教えていると思うが、中途採用者にはなぜ教えないんだろうか。
数年間きちんと仕事をしてきた人ならば、ビジネスマナー周辺は出来ていると思われるので、それだけでも十分と思い、きっちりと教育する体制を整えれば良い。

まったく同じことをやってきた人を雇えればそれは良いが、そんな人はなかなか出てこない。もし居たとしても人柄や考え方が自社に合うかはわからない。

色んな会社は近々変わっていかなければならない。「きっちりと入社した人を教育する体制」に。
私は上場企業かつ数十年続いている会社に勤めているが、マニュアルは一切なかった。そして異動してみたら、その部署もマニュアルは一切なく、私の異動後すぐに先輩社員は他部署に異動していった。

四半期決算結果ばかり見て人件費ばかりに捉われず、最初は成果が出なくても長期を見据えて人を育てる考えを持つと良いと思う。


②年齢にこだわらない
「転職できる年齢は35歳まで」、昔からこう言われてきた。
引く手あまたと言える25歳~35歳年齢の人たちの中から、「自社の仕事にマッチした人」をぴったり取ろうなんて相当難しいだろう。
というか難しすぎて私は全然採用できていなかった。

しかし、給与は多少安くなっても45歳くらいで転職したい人は多数いる。自社の年功序列賃金体系をそのまま45歳の人に当てはめず、契約社員を3か月経て、仕事能力を見てからまた面談をしてお互いに納得のいく給与水準が決められれば良いのだ。
会社は偉くなりすぎていて、労働者に意見を言わせないのがなぜか基本になっている。「会社でござい!えらいでござい!」の時代はもう終わる。

退職金制度などが45歳転職者にうまくマッチしないなどはあると思うが、それも変更すべき時代になった。
絶対20代~30代前半を取らなければならない、という考え方は捨てても良いと思う。
年を取ったら絶対給与は高い、という仕組みももう終わりだ。


③短時間勤務を可能にする
短時間の勤務を要望している人は潜在的に相当な数がいると思われる。

なんせ育児期間中、両親共にフルタイムで働くのは少しキツイ。
どちらかが短時間勤務、あるいは両方とも短時間勤務になったらどれだけ楽なことか。夫が朝遅め出社にし、妻が夕方早め退社が出来る企業ならば、20~30代の需要が増えるだろう。

短時間ならば仕事をしたい、という人を考えてみると・・・

・専業主婦から再度働き始めようと思った人
・自営業で一部だけ時間が空いている人
・親の介護が大変でフルタイムで働けない人
・夫婦2人で細々と共働きで生活したい人

こういうケースの人は今どんな職についているか。
スーパーや飲食店のパートタイマーが主になると思われる。企業のオフィスや工場などでも一部の受け入れはあるが、戦力カウントして受け入れられれば、地場から人を採用することができる可能性が上がると思う。

ちなみに私の勤めている会社の工場は人がまったく集まらずヒーヒー言っている。
20代の事務経験豊富な事務員と20~30代前半の人柄の良い現場職を求めているからね。

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④残業を無くす
今の時代、若者に残業は嫌われる。一人の収入でどうしても家を買い、車を買い、子供を育てなければならない、というわけではないからだ。共働き世帯も同様だ。

それに意味なく会社に残っている人が多すぎる。

そのため、多少の収入のために生活は犠牲にしない人は増えている。
また、ITが発達したため、1人でこなせる業務量が飛躍的に増えており、その分一人にかかる負荷が圧倒的に上がっている。
そんな中若手社員に雑務を山盛りに積めば、定時内でも尋常じゃない細かい仕事までこなしまくることになる。

細かい仕事を8時間みっちり行った後に残業できる体力は残らない。

金がかかる娯楽をせずとも、インターネットなどで安く楽しく暮らせるようになってきたのは世の中の変化と言える。良い調味料と食材を買ってきてネットでレシピを見ながら自宅で料理をすると店と同じレベルの味にもなる。

そうなったらなんでもっと遊びたいのに残業をするのか、意味がわからなくなるだろう。



⑤転勤を無くす
そろそろ転勤は流行らなくなる。よほど出世したい人以外、他に働ける会社があるならば遠方への転勤がきっかけで転職している人もいるだろう。
あなたの周りにもいないだろうか?転勤が嫌だと言って退職した人が。

転勤が嫌で辞めた人が次に選ぶ会社はというと・・・転勤がない会社だ。
共働きで核家族化が基本になってきた・・・転勤は相当な重荷になり、これがない、というだけで採用はかなりしやすくなるのではないかと思う。
共働きだったら、転勤はそのまま単身赴任につながりかねない。転職が出来る年齢だったら、単身赴任をするだろうか?今の家から通える会社に転職するだろうか?

総合職として本社一括採用している仕組みが崩れると思われるかもしれない。

それは転勤有りと、転勤無しで結構給与に差を付ければいいと思われる。
また各地域は求人倍率が東京より低いため、支店や工場で転勤無しの採用を進める手がある。
面接はスカイプでも良い。
・・・転勤無しの社員をどうしても転勤させたいのならば、300万くらい払えば動くかもしれない。


これまでは会社が強い買い手市場だったため、会社がとてつもない強さを持っていたが、これからは少しずつ情勢が変わってくるのではないかと思っている。
そんな世の中で勝つのは・・・

「変化に対応し、体制をきちんと整えた会社」
「なにか強みになるスキルをもっていて、多くの会社で通用する社員」



以上