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これまでやってきたことのまとめ。これからやることを決めたり、経過を記入するブログ。

成果を生み出すのは労働時間だけじゃねえ!

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下記は主にホワイトカラーというかスタッフ業務についての記載となる。

私が勤めている会社にはこのような考えがいまだに根強い。
・残業が多い人に対して・・・あの人は頑張っている。
・早く帰る人に対して・・・あの人は仕事をしていない。楽をしている。

まだかなりこのあたりの思考に囚われている人が多い。

今の時代はメールやクラウドがある。どこでもPCを持って仕事が出来、Excelを使って資料類は速く作れるようになった。全員がPCとスマホを持っている。

つまり仕事のやり方一つで、ものすごい時間短縮が図れるようになったのだ。
例えば・・・社内の人事異動について取りまとめた「人事通達」。これは1990年代、手書きで書かれていた。

手書きで誰がどこに異動するのかを書き、それを課長がチェック、部長がチェックする。
チェックが完了したらコピーし、封筒に入れて、切手を貼って、各支店に送る。各支店では支店長が最初に見て、それを各従業員に回覧していた。

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今はシステムから発令情報を一発出力して、それをEメールに添付して全社発信すれば終わりだ。
(発令をシステムに打ち込んだとき、上長がそれを承認しているため、その発令が集まった人事通達はすでに承認を得ている、ということになる)

またEメールで全社発信する際、あらかじめEメール発信先をシステム登録し、軽くメンテしていたら・・・
Eメールの発信先登録を知らないでいちいち手打ちしている人と比較すると結構な時間差が生まれるだろうし、ミスの度合いもまったく違ってくる。

比較するとまったくもって工数が違い、回覧スピードも違うことがわかる。
手書きの場合、一人でやれば3時間はかかると思うが、システム出力+Eメール発信なら慣れた人が最速でやれば15分だ。

極端な例だが、かたや定時で上がったとしても、もう一方は2時間45分残業になってもおかしくない。

なんとなくこう思う。事務的な仕事は簡単にミスなくこなすのは前提であり「その仕事で達成すべきことを理解し、最速で出来る方法を考えるのが仕事」と。

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その一方で残業のない会社を求める若者はすごく増えたと思う。これからの時代は副業が解禁になっていくため、「1つの会社で同じ仕事をし続け、残業でお金を稼ぐ時代は終わっていく傾向」になると考えられる。

1つの会社は定時で上がり、副業側で毛色の違うことをやり、スキルの幅を広げることが生き抜くコツになるのかもしれない。

例として購買の業務で考えると・・・

A社で鉄鋼の調達をする。
B社ではアルミの加工品の調達をしたり、物流の検討をする。

会社により購買条件が異なり、またメインの会社で扱っていない材料を副業の会社で扱うことが出来ると「得られる知識が変わる」。

こういうスキル幅の違いがあると、「労働時間」と成果が比例しなくなってくる。


いまやインターネットと社内システム前提の時代。購買ならば、効率の良いスキームを作り出せば、いちいち人が手作業で購買の手配~納期管理~デリバリーまでやらなくても、各々が前工程の完了データを見て、次の工程を実施すれば良い、という連絡レスの動きすら可能になる。電話であの人が捕まらないから次の工程に進めない!なんてこともない。

毎回、購買手配~納期管理~デリバリー手配をすべて手作業で、とんでもない量こなして、電話をかけまくり、納期通り入らない場合に相手の会社に乗り込んだり、自社の工場に行って事情を説明したり・・・なんてしていたら、こういった効率的なスキームを作ることにたどりつけないのだ。

ただ、残業している人=働いている、なんて意識を誰かが持っていたらどうなるか。

早く帰るやつには仕事を振りまくれ!となるだろう。そうなると、せっかく効率的な仕組みを作り出せる人も、日々の非効率な目先の仕事に追われて、何も効率化かが図れないまま残業をし続けることになる。
成果は上がらないだろう。

当然その人はバカバカしくなって仕事を辞める。


もはや今の時代、成果を生み出すのは労働時間ではない。

会社のエライ役員が出る会議に、各部署の部長、課長、担当と揃って出て、報告ばかりし、「そんな話は聞いてないぞ!!」と役員に怒られる会議では利益は出せない。

その時間を使って、業界の知識を蓄え、社内の別の部署がどんな仕事で何に困っているか意見交換をし、データを整備し、エクセルやPCの勉強をし、社内・社外のネットワークを作り、効率的に動けるようにするのだ。

残業しまくっていると、そういう気概は失われる。
定時であがることを前提に、毎日7時間だけ本気を出せるほうが成果は間違いなく出ると強く思う。


以上