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小学生時代の趣味を思い出し、懐かしみながら今に繋げる試み④【硬筆、書道】

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硬筆や書道の習い事を「趣味」といってしまうと、若干語弊があるかもしれない。

今となっては、いつ硬筆や書道を始めたかあまり良く覚えていなく、いつの間にか習い事として始めていたという記憶しかない。

最初に硬筆を習い始めた。その後書道に切り替えたという記憶はある。

硬筆から習字に転向する際、こう言われた。
「鉛筆でうまい字が書けても、筆ではうまい字は書けない」
しかし、「筆でうまい字が書ける人は、鉛筆でもボールペンでも筆ペンでもうまい字が書ける」と。

つまり書道こそ「文字系最強」という話を聞かされていた。

硬筆や書道を習っていてやっていたこと

①まず課題の文字の「お手本」を横に見ながら、自分で真似して書いてみる。
②出来たら先生の元に持っていって、手直しを受ける。
③先生はオレンジの墨で私が書いた字の上に、理想の字を書く。
④ここをこうすると良いというアドバイスを貰う。
⑤そして私の手を掴み、赤で書いたラインをもう一度なぞり、動きを覚えさせてくれる。

ひたすら真似て基本を叩き込むスタイルである。

そしてその昔、先生の字があまりに尋常でなく上手かったため、朱色の墨になにか秘密があるのか?
と私は考えてしまった。

「朱色墨汁さえ使えば、俺も師範代クラスだハハハ」といったところだ。

なので、先生にその墨汁を使わせて欲しい、使わせて欲しい、とお願いした気がする。

先生も私のようなクソガキが連呼していることだ、先生はどうせ悪さするに違いない、と思ったのか、くれなかった記憶がある。

いや別に墨汁をオレンジジュースよろしく、飲んでみたり、全身に塗りたくって潤滑化するようなレベルのクソガキではなかったんだが、先生から見たら私がが何かしでかしそうに思えたのか・・・

そして先生が貸してくれないために、家にある赤ペンを使ったり、書初め用の青い墨汁を使って書いて見るが、いつもの字だった。
やはりプロである先生の使っているものじゃないと飛躍的な効果は出ないのか・・とガッカリした。

まだこのときは小学生。弘法筆を選ばずという言葉は知らなかった。

何事も道具でなく腕前だったのだ。
形から入る私には真逆の思想であった。

そして習い事のおかげか、私は小学校レベルの硬筆や書道コンクールでは、「特選」など選出されることもあった。

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才能の違いを思い知る

そんな中「才能」という言葉を知る機会があった。

それは中学時代の書き初めのときである。

私の学校では冬休みの宿題で書き初めが出て、しばらくの間、教室の壁の高いところだったか廊下だったかに貼り出されていた。
当然毎回うまい人は決まっている。やはり佐藤さんはメチャクチャうまい、といった感じにだ。

がしかし、そんな次元じゃない、飛び抜けたものが貼り出されていた。

どこのクラスにも何故か一人は居るおふざけ男子がすごい作品を持ってきたのだ。

彼はどういうわけか「自分の名前」をセンターに持ってきた。

そして「左下の名前欄」に文字を書いてきた。

更に「左下の名前欄」には「出された課題ではない文字」を書いたのだった。

ルールはすべて無視していたのである。
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課題は「謹賀新年」とかそんな一般的だったような気がする。
しかし、沈まぬ太陽なのだ。

ただ、私はこれを見て思った。
・・・超面白い、と。発想の次元が違うと思ってしまったのだ。

たぶん書道の上手さだけでは、食べていけるレベルにはならないのだろう、と感じている。
こういった吹っ飛んだ発想が必要なのだろう。


私は小学校を卒業するとともに書道も辞めてしまった。
それは中学校では部活があるからだ。

部活で忙しいから、書道はもうできないよね、という風に親は思っていたが、私はその後部活をさぼりまくり、時間は大量に余っていたのだった。

ただ、社会人になった今思う。字はまともに書けて絶対に損は無いと。
履歴書、香典、ご祝儀などなど。少しずつ減ってきているが、字を書く機会は残っているし、今後もしばらくは続くだろう。
10年か20年か、20年したら本当に字を書かなくなる時代かもしれない。

今後も機会があったらドリルで上手な字を「上からなぞる」ということだけでもやっていきたいと思う。

年を取るにつれて、字も丁寧に書くというより、メモを早く書くという機会が増えてきて、字にクセが出てきているからである。

もう一度昔のように、硬筆・書道が出来たら楽しそうだ。
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以上